令和2年度及び令和3年度新卒者等の採用維持・促進に向けた特段の配慮について

 静岡労働局長より、標記にかかる要請があることから、会員の皆様にお知らせするとともに、趣旨ご理解の上、ご協力くださるようお願い申し上げます。

                                   令和2年12月14日

    令和2年度及び令和3年度新卒者等の採用維持・促進に向けた特段の配慮について

                                       静岡労働局長

 平素より、新規学校卒業者の採用につきましては格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

 さて、令和2年度卒業・修了予定者等(以下「新卒者等」という。)については、新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年3月以降の企業説明会の延期・中止や一部の企業による採用選考活動の取りやめなど学生の就職活動への影響が生じ、未内定のまま卒業に至る学生の増加が懸念されるところです。

 静岡県における令和2年度大学卒業予定者の10月末現在の就職内定率は61.7%となり、前年同期に比べ6.5ポイントの低下となりました。直近では平成22年度の7.7ポイントの低下についで、大きな減少幅となっています(短大、専修学校も同様に低下)。

 第二の就職氷河期世代を作らないとの観点から、令和2年12月8日に閣議決定された「国民の命と暮らしを守る安心と希望のための総合経済対策」(※概要)においても、新卒者等に対する就職支援のため、新卒応援ハローワーク等における相談体制の強化が盛り込まれています。

 静岡労働局では、新卒応援ハローワーク等における学校等との連携を強化し、学生の個々の状況に応じたきめ細やかな就職支援を行っているところです。

 貴会員企業におかれましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、様々な事情を抱えているところと思われますが、企業自身の将来のためにも、前途ある若者の将来のためにも、中長期的な視点に立った、令和2年度及び令和3年度新卒者等の採用維持と促進に向けたご配慮をお願い申し上げます。

 あわせて、意欲や能力を有する若者に応募の機会を広く提供することも重要であり、卒業・修了後少なくとも3年内の既卒者は、新規卒業・修了予定者等の採用枠に応募できるよう、若者雇用促進法に基づく指針を踏まえた御対応をいただきますよう、あらためてお願い申し上げます。 

◆ご参考

リーフレット『卒業後3年以内の既卒者は、「新卒枠」での応募受付を!』