静岡労働局長より、標記の取り組みに係る協力依頼があることから、会員の皆様にお知らせするとともに、趣旨ご理解の上、取り組みにご協力くださるようお願い申し上げます。
昨年1年間の職場における熱中症の発生状況を見ると、死亡を含む休業4日以上の死傷者1,195人、うち死亡者は30人となっています。
業種別にみると、死傷者数については、建設業216件、製造業227件となっており、全体の約4割がこれら2つの業種で発生しています。また、死亡者数は、建設業、製造業及び運送業の順に多く、多くの事例で暑さ指数(WBGT)を把握せず、熱中症の発症時・緊急時の措置の確認・周知の実施を確認できませんでした。
また、糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼす恐れがある疾病を有している事例も見られ、医師等の意見を踏まえた配慮がなされていなかった事例もありました。。
つきましては、熱中症リスクがあるすべての事業場を対象として、職場における熱中症予防対策の徹底を図るため、令和7年においても、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施することとします。
◆キャンペーンの概要
実施期間を令和7年5月1日から9月30日(重点取組期間:令和7年7月)とし、関係団体と連携し事業場への熱中症予防に関する周知・啓発を行う他、熱中症に関する資料やオンライン講習動画等を掲載しているポータルサイトを運営します。
また、周知、啓発に当たっては、
(1)暑さ指数(WBGT)の把握とその値に応じた熱中症予防対策を適切に実施すること
(2)熱中症のおそれのある労働者を早期に見つけ、身体冷却や医療機関への搬送等適切な
措置ができるための体制整備等を行うこと
(3)糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼす恐れがある疾病を有する者に対して、
医師等の意見を踏まえた配慮を行うこと
について重点的に呼びかけます。
◆ご参考
●厚生労働省HP/「令和7年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施します」